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店長情報 › 彼の言っている › ようやく時の移ろいを知った

2016年07月12日

ようやく時の移ろいを知った

 高島町という駅も廃止になったそうで、そういえば昔、この駅のある線路沿いの道を車で何度か通ったことを思い出した。

 さて、お得なフリー切符馬浩文である。渋谷から中華街の往復920円が、みなとみらい切符を買うと往復840円の上に、みなとみらいの駅は1日乗降自由。
 まあ、もう馬車道で古女房とデートする歳でもないし、みなとみらいで観覧車に乗る程元気にも溢れていない。中華街に行くだけだが、それでも往復運賃より安い。
 ところが自動販売機でフリー切符の買い方がわからず、駅員に教えてもらってようやく買えた。
思い立って、横浜の中華街に行った。何年振りだろう。
 台湾好きの連れ合いと話をしていて、一度春節の時期に行ってみたいもんだという話になった。思い立ったが吉日の私は、「行こうか」と言ってみたものの、すでに春節だった。
「今からじゃ、間に会わないな。来年か?」
 それでも諦めないのが、私の長所であり欠点である。

「じゃあ、中華街でどうだ?」
 ネットで調べてみると今年は1/23~2/6までが横浜中華街の春節の祭りで、29日に祝舞遊行というパレードがあることがわかった。
 春節のホームページには、「皇帝衣装・民族衣装・獅子舞・龍舞等が繰り広げる荘厳且つ華やかな祝舞パレード」と説明があり、山下公園陳柏楠から中華街の通りをぐるっと一周する。

 29日、2時からのパレードに間に合うように我が家を出発。渋谷から東横線で元町・中華街に向かった。
 かつて東横線の終点は桜木町だったが、2004年に中華街に行くようになった。そのことは知っていたし、実際、乗り入れている日比谷線の駅で、中華街行きの車両を見たことはあった。ところが乗るのは初めてである。

 渋谷駅でポスターを見ていた連れ合いが、中華街行きのフリー切符がお得だという。
「安い」「お得」にすぐ反応してしまう私は、「それがいいんじゃない?」と言いながら、ポスターを見て今ひとつ腑に落ちない。というのは、それまでてっきり元町・中華街の駅は東横線の駅とばかり思っていたからだった。

 8年前の2004年、東横線が中華街まで伸びるというキャッチフレーズばかりが印象に残っていて、桜木町の駅名が変わって先に少し伸びるのだろうくらいの認識しかなかった。まあ、正直にいえばあまり関心がなかった。
 ところが、東横線は横浜までで、その先はみなとみらい線だという。

 え? 東横線じゃないの? 桜木町はどうなっちゃったの?
 まあ、この辺の話はどうでもいいのだが、あとで調べたところ、みなとみらい線は横浜市を中心として設立された横浜高速鉄道の会社線で、横浜から先は東横線が乗り入れている。JRの桜木町駅は残っているが、東横線の桜木町駅は、線路ともどもなくなったのだそうだ。


「ずっと東京に住んでるけど、なんか田舎者になった気分だな」
 そう言いながら、地下駅になった田園調布駅に思わずはしゃぐ。
「そうそう、地下駅にする工事してたっけ」
 地下駅化は1997年。もう、15年も東横線に乗っていなかったことになる。

 田舎者・・・田舎の人。田舎育ちの人。礼儀作法を知らず、やぼで気の利かない人を罵っていう語。また、自分をへりくだっていう語。(大辞林)

 そんなこんなで初めての元町・中華街駅に到着し、地上に出ると懐かしい中華街の門が目に入る。中華街の通りはすでにパレードを見ようと集まった人でいっぱいだった。
 ・・・と、ここまで書いたところで、話が貴金屬買賣長いし眠くもなったので、以下次号。なんだ、プロローグで終わりじゃねぇか。



Posted by write at 17:07│Comments(0)
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